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高森明勅
2025.1.23 11:09皇統問題

女性天皇も女系天皇も認めるが悠仁殿下までは順序変更せず?

こんな小咄(?)がある。

皇位継承における「男系限定論」と
「知性」と「誠実さ」の三者は兼ね備えられない。

男系限定論で知的なら誠実でなく、
同じく男系限定論で誠実なら知的でなく、
知的で誠実なら男系限定論ではない、と。

それはともかく、男系に傾斜しながらある程度、
知的で良識的な人たちの話を聴いていると、
皇位継承の将来、皇室の存続を真剣に考えると、
さすがにこれ以上「男系男子」限定に拘るべきではない、
と遅まきながら気付いているようだ。

一夫一婦制と少子化という趨勢を踏まえると、
やむを得ないので女性天皇も女系天皇も認める“しかない”、
という消極的ながら受け入れるスタンス。

だが、少なくとも今のルールで既に皇位継承者とされている
悠仁親王殿下までは継承順序を変更すべきではない、
というのが彼らにとってギリギリの退却ラインらしい。

しかし、それでは何故ダメなのか…が
拙著『愛子さま 女性天皇への道』(講談社ビーシー/講談社)の
メインテーマの1つだ。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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